2017年01月29日

バランスのいい人

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評 価:【梅】
書 名:『地球に生まれてよかったーぁ!』
著 者:山本高広
発 行:徳間書店
発掘地:東京都目黒区
発掘日:不明

何を隠そうものまね評論家としての顔も持つ私です。
あくまでも自称ですけどね。

ものまね番組は可能な限り録画してチェックしていますから、ものまねの“現状”は理解しているつもりです。

ものまね芸人さんにも色々な人がいますが、ざっくり分けるとこんな感じじゃないでしょうか。

1.よく似ていて面白い人
2.あまり似てないけど面白い人
3.よく似てるけどつまらない人
4.あまり似てなくてつまらない人

当然1→2→3→4の順に評価は下がっていきます。
ただしトーナメント式の番組では2が1に勝ってしまうなんてことも珍しくありません。
私もどちらかというと「似てりゃいいってもんじゃない」という考えです。

引き合いに出して申し訳ないのですが、現在ほどものまねが芸として洗練されていなかった時代は関根勤さんの千葉真一とか、小堺一機さんの田村正和でも十分面白かったんですよ。
はっきり言ってそんなに似てないです。
勢いというか雰囲気で笑わしちゃうみたいな感じでしょうか。

今のものまね界は玉石混淆で上手い人は本当に上手い。
ヘタな人はまるでダメで、そもそも「それものまねじゃないじゃん」というようなレベルのものも見受けられます。

山本高広さんは私が高く評価している芸人さんのひとりです。
面白いし、よく研究してると思います。
とにかくネタがユニーク。
山本さんのポリシーなのでしょうが、他の人とかぶるネタはまずやりません。
ていうか、他の芸人さん、織田裕二さんやケイン・コスギさんのものまねしないですよね。

ものまねって、どれだけ似てるかっていうより、○○のものまねならこの人の右に出る者はいない、っていうくらいの存在にならないとダメなんでしょうね。

岩崎宏美さんのものまねならコロッケさんの右に出る者はいない、というふうに。
posted by 七庫屋店主 at 01:32| Comment(0) | ものまね

2017年01月26日

独占契約希望

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書 名:『夢の散歩 つげ義春新作集』
著 者:つげ義春
発 行:北冬書房
発掘地:神奈川県川崎市
発掘日:2017年1月

サイン本ではありません。
普通の本です。
普通と言っても、滅多に売ってません。
なにしろ40年前の本ですからね。

たまにこういう掘り出し物に巡り会えるのがブックオフのいいところです。
しかもタダ同然で。

知らない人にとってはただの古くて汚い本だろうけど、新刊が出たときから知っている者にしてみれば感慨深いものがあります。
だから思わず買ってしまいました。
もちろん自分で所有し続けてもいいのですが、欲しい人がいるかもしれないので“非サイン本”として売り出すつもりです。

つげ義春氏のサイン本はまだ見たことがありません。
出来ることならブックオフで発掘したいですね。

すでに漫画家は引退されてしまったようですが、ひとつ提案があります。

つげ先生、七庫屋でサイン本を売りませんか。

現在80才近いお歳だそうですが、サインだけならさほど負担にはならないのでは?
なんなら落款は私が押しますよ。
儲けなんかなくてもいいです。
「つげ義春先生のサイン本が買えるのは七庫屋だけ」
という“ハク”が付けば、それだけで強力な宣伝になりますからね。

ご一考いただければ幸いです。
posted by 七庫屋店主 at 01:04| Comment(0) | つげ義春

2017年01月25日

私ががんについて語るなら

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評 価:【松】
書 名:『逸見政孝 魔法のまじめがね』
著 者:逸見政孝
発 行:文藝春秋
発掘地:神奈川県川崎市
発掘日:2017年1月

逸見さんが亡くなってもう24年も経つんですね。
あの頃は私もまだ若かった。
30そこそこでしたからね。

国民的な人気者であった逸見さん。
ドラマチックな最期でした。
それこそ日本中が固唾をのんで見守っていたっていう感じです。

以前のブログでも書いたと思うのですが、当時私は大田区の鵜の木という所に住んでいて“鵜の木寄席”という立川流の噺家さんが出演する寄席に通っていました。
逸見さんが病と闘っていた頃、鵜の木寄席で談志師匠がおっしゃっていたことが忘れられません。

逸見さんに対する当時の世間の空気は「奇跡は必ず起きる」みたいな感じだったように記憶しています。
そんな中、談志師匠が放った一言がすごかった。

「助かりゃしませんよ、あんなもん」

テレビじゃ絶対言えませんよね。
私を含め客は笑うわけにもいかず、「う〜ん」とうなるしかありませんでした。

でもね、みんなそう思ってたんですよ。
私は身内をがんで亡くしているので、芸能人ががんになったりすると、多少はリアリティを持って見ることができます。
逸見さんがたぶん助からないだろうことは分かっていました。

現在は「がんは怖くない」みたいな風潮になっていて危険な気がしています。
医療が進歩して昔みたいな“不治の病”ではありませんよ、と言いたいのだと思います。
しかし、がんが弱体化したわけでも、人間の生命力が強靭になったわけでもありません。
がんは相変わらず怖い病気だし、用心するに越したことはないのです。

結局、民衆の願いは叶わず逸見さんは亡くなってしまうわけですが、偶然にも私が引越した先が逸見さんのお宅の近所だったのです。
ワイドショーで見た通りの立派なお宅でした。
主のいない屋敷には大きくて黒い犬が留守宅(家族は住んでいたと思いますが)を守っていました。

そして、逸見さんが助からないと断言した談志師匠も同じ病気で亡くなってしまいました。
がんの発症に遺伝が影響するのなら当然私も罹患する可能性は高いわけで、生活にも気をつけなければならないはずなのですが、依然として無為に過ごしています。
posted by 七庫屋店主 at 01:14| Comment(0) | がん