2016年11月10日

二度と見られない寄席

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評 価:【竹】
書 名:『赤めだか』
著 者:立川談春
発 行:扶桑社
発掘地:東京都新宿区
発掘日:2016年10月

今から20年ほど前、大田区の鵜の木という所で寄席が行われていました。
東急目黒線(当時は目蒲線)鵜の木駅からすぐ近くの町会館で行われていたのですが、名称はそのまんま『鵜の木寄席』でした。

私はたまたま近所に住んでいて、この催しを知り、数年にわたって通い続けていました。
いい加減な記憶で申し訳ないのですが、年に2回か3回開催され、必ず一度は立川談志師匠が登場していました。
「なんでまたそんな寄席に談志師匠が?」と思われるでしょうが、じつは鵜の木は師匠の地元なのです。
師匠の母上もまだ健在で、当時鵜の木に住んでおられたようです。

主な観客は地元のじいさんばあさんで、高座が始まってもおしゃべり止めないわ、居眠りするわで、マナーもへったくれもなかったです。
ふつうなら怒って帰ってしまいそうですが、そこは師匠の地元。
そのじいさんばあさんも師匠が子どもの頃から知っている人たちなんですね。
内心ムカついても怒るに怒れなかったのでしょうね。
そんなゆる〜い寄席でした。

その当時、談志師匠の命令?で鵜の木に連れて来られたのが今をときめく談春師匠、志らく師匠、柳家花緑師匠といった若手の噺家さん。
今にして思うと錚々たる顔ぶれですね。

その鵜の木寄席も2005年を最後に終了してしまったそうです。
立川志ら乃さんのブログで知りました。
posted by 七庫屋店主 at 00:33| Comment(0) | 落語